Chromebookは各モデルごとにOSのサポート期限が設けらていることをご存知でしょうか。実際に2014年前後に発売されたモデルは、すでに更新期限が切れており、安全に使えなくなっているのです。
しかしAmazonやメルカリ、ヤフオクなどでは、更新期限の切れたモデルが普通に販売されています。
そこで購入後に後悔しないためにも、Chromebookの自動更新ポリシーや更新期限の切れているモデルの一覧などを解説しましょう。
Chromebookの自動更新ポリシーとは?
Chromebook の「自動更新ポリシー」と聞いて、正確に理解できている方は少ないでしょう。この「自動更新ポリシー」は、GoogleがChromeOSを搭載する端末のセキュリティやソフトウェアの自動アップデートを保証するものです。
セキュリティ面において非常に有効で、ウィルス対策が必要とならず、嬉しい機能の一つでしょう。しかし、自動更新の有効期限が切れるとGoogleから自動アップデートは行われなくなります。
スペック的に厳しくなった古い機種をいつまでもサポートするのは難しく、パソコンを入れ替えることを推奨しているのでしょう。また自動更新の期限は生産から5年となっており、最近では6年半に延長された機種もあるようです。
ここで重要なのが、更新期限は「購入日」ではなく、デバイスの「発売開始日」から5年もしくは6年半であることを知っておきましょう。
Chrome デバイス(Chromebook、Chromebox、Chromebase、Chromebit など)は定期的に自動更新され、デバイス本体と搭載ソフトウェアの機能が強化されます。デバイスの更新によって最新の機能が提供され、セキュリティが確保されます。
更新はオペレーティング システム、ブラウザ、ハードウェアのすべてに適用されます。こうした更新は、Google と連携して高いレベルのセキュリティと安定性を提供する、デバイス固有のハードウェア / ソフトウェア プロバイダに依存しています。
そのため古い Chrome デバイスでは、無期限に更新を受信して OS やブラウザの新しい機能を有効にし続けることはできません。
Google自動更新ポリシーについて
更新期限が切れても使い続けることは可能?
更新期限が切れてしまったChromebookを使い続けることは可能です。Chromebookが正常に動いている間は、そのまま利用できます。
しかし今後アップデートされることはないので、更新期限が切れたあとに故障した場合は、Chromebookの買い替えが必要となるで注意しましょう。
安く販売されている場合は期限が切れている場合も
安く販売されている個人輸入品や並行輸入品を購入する際は注意しましょう。なぜなら輸入製品は「自動更新ポリシー」がいつまで適応されるか不明だからです。
安い値段で販売されているChromebookは、自動更新ポリシーの期限がわずかという場合もあります。とにかく安い買いたい場合は影響がないかと思いますが、長く使用するつもりだったChromebookがアップデートされなくなったとなると困るでしょう。
購入前には必ず製品の型番やモデル名からポリシー期限を事前に確認することをおすすめします。中には、旧モデルを最新モデルのように偽って販売している場合もあるようです。
見た目には同じでも型番が違ったり、機種名が違ったりする機種もあるので注意しましょう。
すでにサポートが切れているChromebookとは?
残念ながら2020年8月現在で期限切れとなっているChromebookもあります。そこでメーカー別にリストアップしたのでご参考ください。
Googleの期限が切れているモデル
- Cr-48
- Chromebook Pixel
Acerの期限が切れているモデル
- AC700
- C7 Chromebook
- Chromebook 11(C720、C720P)
- Chromebook 13(CB5-311、C810
ASUSの期限が切れているモデル
- Chromebook C200
- Chromebook C300
- Chromebox(CN60)
Dellの期限が切れているモデル
- Chromebook 11
HPの期限が切れているモデル
- Chromebook 11 G1
- Pavilion Chromebook 14
- Chromebook 14 G3
- Chromebook 11 G2
- Chromebook 14
- Chromebox G1
ChromeのアップデートをChromeOSと分けることを検討?
Chromebookは、OSとブラウザのアップデートが同時に行われます。Chromeを最新バージョンにするには、ChromeOSもアップデートする必要があるということです。
アップデートはセキュリティ面において重要であり、アップデートしていないブラウザは攻撃に対して丸裸も同然でしょう。そこで、GoogleはChrom OSの更新とChromeのアップデートを切り離すことを検討しているようです。
将来的には、OSの更新期限が切れてもブラウザの更新は受け取れるようになるかもしれません。とはいえ、Googleがいつから変更するのかは不明です。
Googleにとっても大規模な事業となるため、実際にChromebookユーザーへ提供されるまではまだ時間がかかでしょう。
Chromebookの購入時は「OS更新期限」を確認
Chromebookの自動更新ポリシーについては分かってもえたのではないでしょうか。ChromeOSに限らず、WindowsやMacOSにもOSのサポート期限はあります。
しかし、このような自動更新に期限を設定していることで生じるデメリットがあることも事実。セキュリティ面やハード面の課題を知っていれば、Chromebookの購入時には事前に気をつけることができるでしょう。
また、今後も「自動更新ポリシー」は変化していくことが予想されます。よって購入に度に更新情報を確認し、失敗しないChromebookライフをお過ごしください。